作品DBトップ >

仮面ライダーカブト[特撮]の評価: 2018/12/23 by 霧の童話


[格好良い] [楽しい] [面白い] [友情] [可笑しく笑える]
特撮/人形劇総合点73位687作品中総合点45 / 偏差値58.28
特撮/人形劇平均点190位234作品中平均点0.33=普通/135評価
2006年特撮/人形劇総合点3位16作品中

評価/評価統計/説明・概要:/属性投票/ファン掲示板/ブログ/商品(順:売上/新着/)(Bray/DVD)/画像/待受
並び順: 新着順 古い順 推薦数順
評価系統絞込:

この評価板内限定

[推薦数:2] 2018/12/23 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/この評価を推薦/削除・改善提案/共感コメント送る]
by 評価履歴[良い:722(51%) 普通:387(27%) 悪い:302(21%)] / プロバイダ: 17883 ホスト:17811 ブラウザ: 5171
奇を衒い過ぎた事が祟り「成功作」とは言い難い出来に終わった前作『仮面ライダー響鬼』を踏まえ、ライダーのモチーフを久々に「昆虫」へと戻した上で王道ヒーローの絶対的強さを追及した『平成仮面ライダーシリーズ』第7弾ですが、「カブトムシ」というモチーフのみならず「異端」である『アマゾン』の反動から王道路線を目指す流れといい「俺様系」のキャラ付けを施された主人公設定といい、まんま『ストロンガー』を彷彿とさせますね。
先頃まで「東映特撮YouTube」にて全話配信されていたので、実にオンエア以来の再鑑賞と相成りましたが、当時は「米村正二」という馴染みの薄い作家がメインライターを務める事に若干の不安を抱いたものの、評判の悪い『響鬼』後半にゲストとして執筆したエピ(確か「師匠」としての自信を喪失したイブキへ、ザンキさんが熱い説教をブチ咬ます回かと)が好印象だったので、其れなりに期待を寄せつつ視聴していた事を思い出します。

従来作品よりも洗練されたフォルムを誇る上に、ひと目で「カブトムシ(それも国産)」「スズメバチ」「ショウリョウバッタ」と判別出来るアレンジの匙加減が絶妙な、各マスクドライダーのデザイン(但し「ライダーフォーム」のみ)は今でも「傑作」の部類に入ると思うし、傲岸不遜な振る舞いの一方で他者への思い遣りもキッチリ有している主人公・天道総司と、愚直なまでに己の信念を貫く古風な熱血漢・加賀美新とが形成する「対比の構図」も好感触。何より、亡き弟への加賀美の思いを十二分に描き切った第4話が秀逸な出来映えだった事も有り、「掴み」と成るイントロダクションに関しては概ね「完璧」だったと言えるでしょう。
尤も、本来なら或る程度キャラが固まった所で言及するのがセオリーであろう「肉親エピ」を、番組スタート間も無い第3?4話という最序盤へ投入してきた事に「此の段階で遣っちゃっていいの ? 」てな一抹の不安が過ぎったンですが、当時は「其れだけシリーズ構成に絶対の自信が有るんだろう」と脳天気に思い直してましたね。結果的には、自分にとっての『カブト』のピークが正に此の第3?4話だった訳ですが…(汗

最初に軽い違和感めいたものを感じたのは第2ライダー・ザビーが登場した頃でしょうか。有資格者たる矢車想が「完全調和」の意に反する行動を執って資格を剥奪された事で自分を見詰め直し、堂々と天道へリベンジを宣言する辺りまでは「ライバル」としての魅力を有していたものの、数話後の再登場で加賀美の直向さを(表面上だけ)模倣して再びザビーの資格を得ようとする狭量さを晒した挙句、結局は部下の影山瞬から捨て駒として体よく利用される「残念キャラ」へと墜ちた上で本編からも姿を消すという、ぞんざい極まりない処置を目の当たりにした時は暫し唖然とさせられましたね。掘り下げれば「旨味」が出るタイプのキャラだっただけに尚更です。
其の矢車に代わって、3代目ザビーへ就任した影山が矢車以上の魅力を発揮出来れば問題は無かったンですが、影山が本編で執った行動と言えば「パシリ」「犯罪行為」「第三者(主に三島正人)への媚売り」という典型的な三下の役割ばかりで、彼の存在意義に疑問を呈したくなる事が何度か有りました。其れでも、影山が歪な精神構造を持つ大人へと成長するに至った経緯が僅かでも言及されていれば幾分かはマシだったのかも知れませんが、結果は承知の通り。わざわざ矢車を退場させてまで、長期に亘って影山へザビー資格を担わせる必然性が有ったのか、関係者のコメを伺いたい気分ですわ。なまじザビーのデザインがカッコいいだけにね。

第2に、サブライターとして井上敏樹氏が参入した辺りから其れまでのシリアスな雰囲気が薄まり、ウケ狙いのギャグ編が増産されるように成った事ですね。
別にギャグ編そのものを導入する事には抵抗無いンですが、本作の場合だと匙加減を盛大に見誤ってる感が否めず、取り分け重厚さと胡散臭さが同居した「キーパーソン」たる加賀美陸を、「変態」一歩手前までキャラ崩壊させた第29・30話の悪フザケっぷりは、幾ら何でも遣り過ぎでしょう。
お陰で加賀美父子の和解キャッチボールや、「息子」へ過酷な運命を背負わせた「父」の謝罪といった「エエ場面」を目の当たりにしても、「豚の餌? ! 」なる迷台詞や諸々の奇行がチラついて素直に感動出来んのですわ。
一方、登場早々に正体がワームである事を提示した上で、世間知らず故の純粋さや大ボケを積み重ねていき「愛すべきバカ」へと結実するに至った神代剣に関しては、剣が視聴者から好かれれば好かれる程に「別れ」の辛さが際立つという「計算されたコミカルさ」を有している事も有って、全然気に成らなかったンですけどね。キャラを多面的に捉えるのが井上節の真骨頂だとしても、他人がメインを張る作品で遊び過ぎちゃアカンでしょう。

第3点は再登場した矢車 & 影山から成る闇落ちユニット「地獄兄弟」や、「萌える副官」なる苦笑モノの新聞タイトルを背負ってレギュラー入りする高鳥蓮華、第34話に於ける「ガタック爆死事件」など然ほど必然性を感じないキャラ & 描写が無駄に多い事でしょうか。
まあ地獄兄弟の場合、販促も絡んでるので或る程度は理解出来るものの、結局はチンピラよろしくライダーの戦いにちょっかい出すだけの「お邪魔虫」に過ぎず、回に因ってはドラマの進行具合を著しく妨げている程です。これで矢車が表舞台へと復帰するに至った経緯が描かれていれば印象も大分変わったンだろうけど、「そんな描写入れる暇ねーよ」とばかりに盛大に端折られてる為、尚更彼らの存在意義に疑問符が付いちゃうんですよね。
蓮華も目立ったのは精々初登場回のみで、以降は天道らの後をウロチョロしてる印象しか無いという有様。此の程度の扱いなら単発ゲストで充分だろうし、只でさえ大所帯の『カブト』へレギュラー入りさせる事も無いでしょう。終盤の「流れ弾」騒動なんて岬祐月でも成立する訳だし。
ガタック爆死に関しては「ちょっとしたサプライズ」として盛り込ンだろうけど、仮にも「主役の1人」として位置付けられているライダーを木っ端微塵に粉砕するのはドン引きでしか無く、未だにガタックが一部から「戦いの神( 笑 )」と揶揄される要因にも成っているので、個人的には許容し難いですね。ハイパーキャストオフの凄さを魅せたいのなら、幾らでもマシな方法が有る筈なのに…同時に米村氏の「キャラ愛の無さ」も実感させられ、其れが酷さを増して『仮面ライダーディケイド 完結編』や『スーパーヒーロー大戦シリーズ』へと繋がっていく訳だから尚更ですわ。スタッフに苦言を呈する人間が1人も居らんかったンかいな ?
地獄兄弟にしろガタック爆死にしろ、当初からネット等で「ネタ」として話題に上がる事を狙ってブチ込んだようにしか思えないンですよね。事実、未だにネタ扱いされてる所を見ると制作サイドの思惑は見事に的中した訳ですが、「整合性云々より注目さえ集まりゃいいのよ ♪ 」とばかりに其の場の思い付きで「暴走」を正当化する方法論は、矢張り自分の肌には合いませんわ。

尤も、本作最大のネックは最終章に於ける天道VS加賀美の「恐ろしく不自然で無理矢理な対立構図」に有った訳ですが…。
いや、天道の不可解な破壊活動が対ワーム用暴走システム「赤い靴」の影響であり、嘗て天道と交わした「俺が暴走したらお前が倒せ」という「約束」を果たす為に加賀美が立ち向かう…っちゅーンなら納得出来るンですけれど、こんな「素人が思い付きそうな展開ではアカン」とでも判断したんでしょうかね、スタッフは根岸なる胡散臭いオッサンを登場させ、彼の甘言を鵜呑みにした加賀美が問答無用で天道を討つという「まさか」の展開へと傾れ込む事に。
…って、オイ加賀美 ! お前付き合いの長い天道よりもポッと出のオッサンのあからさまな嘘を信じちゃうのかよ ! ? 天道が帰還するまで乃木の攻撃を耐え忍んだ「信頼関係」は何処行っちゃったのよ ! つーか、お前らが1年掛けて築いてきた「友情」って其の程度のモノだったのか ! ? …などとツッコミ入れ捲くりの強引な対立劇を目の当たりにして、あたしゃ何の為に全話鑑賞して来たのか訳が分からなく成りましたぜ。
オマケにゼクトルーパーを率いて天道の許へと現れ、「決闘」を強要するという加賀美らしくない行動を執らせる展開にも納得がいきませんでしたね。幾ら決闘云々と意気込んだって、好機が訪れりゃ奴らが横槍入れるの丸分かりじゃん。そんな事にも気付かぬ程お馬鹿だったのか加賀美 ? 案の定、ゼクトルーパーが「援護射撃」してくれたお陰で勝てたけど、それで勝ちを収めて「俺は天道を越えた」と言えるのか ?
天道も天道で、この期に及んで「黙して語らず」の姿勢を貫いた事が最悪の結果を齎す要因にも成ったので、一概に加賀美の迂闊さばかりを責める事は出来ませんけどね。『スーパーヒーロー大戦』でも感じたけど、どうも米村氏は「言葉を交わさずとも伝わる友情」こそが「男の美学」と捉えてる節が有るようですが、其れも時と場合に因るでしょうに…真に加賀美を「友達」と思っているのなら、包み隠さず真実を打ち明けて欲しかったです。

全話鑑賞を終えて感じた事は上述通り、自分にとっての『カブト』は第4話を以って綺麗に終わっているという事ですね。勿論、風間大介 & 間宮麗奈との悲恋劇や「神代剣」としての人生を全うしたスコルピオワームの最期など好きなエピも存在してはいるんですが、長所以上に其の場の勢いでコロコロ変わる展開やブレ捲くりのキャラ設定といった短所の方が悪目立ちし過ぎているので、評価的には「悪い」寄りの「とても悪い」と相成りました。
ガタックファンの方には申し訳無いけれど、加賀美は生身のままで全力を尽くす「見習い時期」の方が魅力的に映りましたね。

[共感]
2018/12/24 本作は良い点や広がりそうな点が多々あるだけに、そこが悪い方に塗り替えられたり狭い回収がされたりといった難点が目立ってしまいますよね。しばらく経つと落胆部分を忘れて良作だった気がしてくるのですが、改めて見返すとやはり問題点が目立つという……。 by mosukuwa
次を読む: 「【良い点】・仮面ライ...」 by まるだし


この評価を推薦 / 削除・改善提案 / 共感コメント送る
この作品の書込みを新着から表示する
作品の評価をする / 作品の属性投票をする / ファン掲示板に書き込む
評価/評価統計/説明・概要:/属性投票/ファン掲示板/ブログ/商品(順:売上/新着/)(Bray/DVD)/画像/待受

作品DB内検索

[作品DBトップに戻る]
友達招待:コピー/メール

作品DB(トップ/Myページ)|(c)1st Class(サービス:最速検索/皆声.jp/作品DB)