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仮面ライダージオウ[特撮]の評価: 2018/09/22 by mosukuwa



特撮/人形劇総合点684位691作品中総合点-39 / 偏差値35.61
特撮/人形劇平均点231位234作品中平均点-1.95=とても悪い/20評価
2018年特撮/人形劇総合点9位9作品中

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[推薦数:1] 2018/09/22 悪いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/この評価を推薦/削除・改善提案/共感コメント送る]
by 評価履歴[良い:2171(58%) 普通:752(20%) 悪い:842(22%)] / プロバイダ: 36409 ホスト:36326 ブラウザ: 9177
平成仮面ライダーシリーズ20作記念にして、歴代客演を売りに出した最新作。
ディケイドやゴーカイジャーのようなお祭り作品であるという以前に、低下していた視聴率のアップも目的とされていると語られていましたが、単純に出来が悪すぎるというのが三話までの率直な感想。
平成仮面ライダーシリーズのどれにも属さないタイプの作品、といえば確かにそうなのかもしれませんが、クオリティの面でどれも下回るような作品になってしまうのが今作なんですよね……。

本作の場合、正直第一話からして嫌な予感がしましたけど、第二話・第三話と重ねてもまるで面白くなりません。
クロスオーバー的旨味も皆無であるし、逆にジオウのキャラクターたちが魅力的に描かれているかと言われるとそうでもなく、双方完全な「出るだけ」状態。放送当時の時間軸に向かうという設定自体がかなり不自由で、あまりその作品のその後の展開と矛盾するようなシナリオを展開できない結果、クロスオーバーが窮屈なんですよね。
それでいて、やはり結局「仮面ライダーの力を失う」という形によって、現状では「お前らはお前らの戦いをしなきゃならないのでは?」みたいな疑問を抱いたまま終わってしまうところがあり、「過去ライダーはライダーの力を失う」「放送当時の時間軸に行く」「歴史が改変されてライダーの記憶を失う」といった根幹のクロスオーバー的邪道が「それで何が面白くなるんですか……?」みたいに肩透かし的かつ矛盾に満ちたシナリオに通じています。

そもそもシナリオのクオリティという話にしてしまうと、パイロットのビルド編は歴代最悪でしょう。
設定の説明は下手、キャラの描写も下手、加えて、歴代屈指の語彙力の低さや世界観作りの拙さ。どこかしら面白味のあった歴代初期エピソードと比べると、本当に何の特性もなく、大学生の制作した学生映画のような脚本をハイクオリティな映像で見せられているような内容でした。
お陰で、第一話を見た時点で「次の話が楽しみ」といった感覚に全く至らず。主役のキャラ付けからして、行動や背景ではなく、「王様になりたい」「王様になるしかないじゃないか」みたいな唐突かつ突飛な台詞で表現されてしまい、これといった魅力もないまま淡々と、次の話へ次の話へ……というところが物語への興味関心を急激に薄れさせました。
せめて、ソウゴについて謎や含みを持たせる(魔王になるかも?)といったミスリードを提示しなければ「彼が本当にオーマジオウになるのかな?」という期待にも繋がらないですし、そうでないならば彼の背景や人物像にもう少し共感しやすい人物設定を付け加えてから進めるべきだろうと思いました。現段階で「彼がオーマジオウになりそうだな」と思える要素がまるでないので、惹きつける為の「謎」としてはあまり成立していないし、ぼやーっとした少年に「時計屋でサブライダーやヒロインと共同生活」といった普遍的すぎる要素を混ぜ込まれても人物の個性には繋がってもいません。
強いて言えば、電波じみた発言が彼の個性かもしれませんけれど、そこに対する周囲の引いたリアクションのせいでどういう世界観なのかわかりづらく、それでいて周囲も変な人ばかりで「ツッコミ不在」のアンニュイすぎる世界観に成り果ててキャラの見所を感じられなくなっています。その「ツッコミ不在」のカオスぶりを楽しめる作風かというと、明らかにこの「平成ライダーの記念作」の要素と食い合わせが悪すぎるし。
本来なら、ソウゴを描くうえでは、元々のコンセプトだった「2000年生まれ」の設定にももう少し突っ込んでみた話にしてもいいかもしれないし、王様になりたい背景を秘匿するにしても彼のイメージする「王様」の姿がいかなるものなのかぼやっと見せてみてもいいのではないか、と考えてしまいます(一例ですが、「王様にでもなるしかないじゃないか!」と言った瞬間に「『仮面ライダークウガ』のクウガのシルエットが浮かぶ」、「玉座に座った謎の人物のシルエットが浮かぶ」といった引きがあれば、彼の個性こそ浮かび上がらなくても「何かこれから明かされる謎がある」という風に期待は高まりますよね)。彼の考えている「王様」が一体何なのか……という問題は、もう少し踏み込んでちらっとでも見せないと、あやふやなまま進んで混乱、および、「主人公への感情移入度の低下」に繋がります。

ここが、ディケイドの場合なら、士のダークヒーロー然とした人物像と夏海の夢の不透明さのお陰で「彼が世界の破壊者かも?」といった期待はそれなりにあったでしょうし(実際間違ってないというオチもついてきましたが……)。
今作のようなタイムトラベルものとして言えば電王は「母親の死に目に会えなかった不良少年」を通じて「時間」「記憶」といったテーマを印象付ける要素と、それをまとめ上げる良太郎の人物に見所を与えていました。
直近だと、エグゼイドの永夢は「病理を心理の中に見つけている」「ゲーム好きの医者」といったコンセプトに近づけた設定を発揮していましたし、ビルドの戦兎も「物理学者」という設定や万丈との軽妙な掛け合いなど、二話までには彼らの個性を十二分に説明しきっていたでしょう。ドライブの進ノ介なら同僚に重症を負わせた過去を掘り下げて彼の負い目を提示し、ゴーストのタケルなら命を落とした事で明確な「目的」を見せてくれている。
そういったポイントが、本作では根本的に欠落していて、ただ二話分をノルマのようにこなして終わっていくだけなんですよね。ソウゴもほとんどなし崩し的にライダーになっていっただけで、「王様」「高校生」「2000年生まれ」「タイムスリップ」とあらゆる要素に上手く絡められて来ていない、主人公としてあやふやなポジションに落ち着いてしまいました。

ギミック的個性もあまりないというか、ここ数年度々スピンオフやゲーム展開でやっていた「歴代ライダーのアーマーを使える」みたいなモノを毎週やってるだけに過ぎないので見栄えのあるシーンとかも全然ないです。
そもそも、パイロットの演出からして、やらされてる感に満ちてたというか……。
「ディケイドに似てるけどディケイドで期待を起こさせた要素を全部排除してしまってる」というアバンに始まり、その後もスーパー戦隊VSシリーズのお遊び的なタイムスリップ描写が続き、バトルシーンは「普通の回みたいな感じ」としか言いようがない。最初の話特有の「予算無視で迫力のある演出」というのが皆無なので、そこで一気に牽引力がなくなってしまったように思います。脚本の時系列がグダグダすぎて、果たしてどう演出すれば面白そうに見えるのか、というところでも悩んだのかと思います。
もっと言うと、今回は「ツッコミ不在」なので、ライダーの初期話的な主人公にあるような「ギミックへのツッコミ」もないんですよね。「顔にライダーと書いてある」、「ケンとかキックとか名前が書いてある」、「ロボが出てくる」といったライダーの異端的な部分に何のツッコミもなく、かといってそれを当然のように受け入れる事を度量として描くでもなく、「あ、そう……」みたいな空気で続いてしまいました。
その「ツッコミ不在」をカオスな面白さとして見せられているか、というところでもイマイチ。
たとえば、友人らしき柔道部がソウゴを投げ飛ばすシーンなんかは、主人公の日常描写の一幕としては最悪じゃないですか……?あのシーンの意味もろくになければ、「痛そう」という感覚にしか通じない。あれが怪人になる話だったならば別ですが、別のスポーツ選手がビルドになっていくわけですから(そもそもビルドとスポーツ選手がなんも結びついてないせいでどういう気持ちで見ればいいのか……初代ライダーのオマージュなのかもしれませんけど)。

何より、「お祭り作品」でありながら、クロスオーバー的にも期待できないっていうのは痛手です。
出るだけで何の交流もない仮面ライダーたちの姿はぶっちゃけ見てても面白くも何ともないんですよね。
戦兎と万丈がわちゃわちゃしているのはまだ楽しめたんですが、そこにソウゴが溶け込めていたかといわれると微妙で、「干渉しない」「変身が解ける」「記憶を失う(葛城巧設定がわけわかんない事になっている)」といった部分もこれといって話の面白さに貢献できていない設定なのが目に付きます。
スカイウォール関連のように世界観の根幹を成すような大きな設定は、割とこれまでも「ヘルヘイムの森の浸食」「グローバルフリーズ」といった風にお約束的に辻褄が合わなかったポイントなのでまだ許容できる範囲なんですけれど、「お約束外し」が全部肩透かしの方向に響いているのは大きなマイナス。普通に共闘でもいいだろうし、クロスオーバー的な絡みを増やしてソウゴやゲイツのキャラクターを掘り下げられればいいかもしれません。
「クロスオーバーしながらソウゴのキャラクターを盛って、創る」というやり方もアリだと思うのですけど(同じ過去を持っている事にしてしまって対比させる)、そういうのもないので会って話してるだけの印象ばかりが強まります。
「俺は仮面ライダービルド、桐生戦兎」「仮面ライダークローズの万丈龍我だ」みたいな紹介といい、スーパー戦隊シリーズよりも更に対象年齢を低めたような幼児アニメ的な設定の打ち出し方がそもそも「平成ライダーの集大成」と見るにはあまりにも違和感があるんですよね……。今後、ファイズとかも「仮面ライダーファイズの乾巧だ」みたいに話すんだろうかと今から不安に……(ゴライダーを見せられた後なだけに)。

白倉プロデューサーの久々のテレビ作品ではあるものの、当時のようでもなければ、春映画以降の「キャッチーなコンセプトを前面に押し出した雑な作品」というわけでもない。
監督たちも乗り気でないような気がしますし、脚本家に至っては「説明が下手」「キャラの立て方が下手」「クロスオーバーが下手」「そもそも筋書が下手」とボロボロな状態で、劣化春映画のようなテレビシリーズになっていると思うのですけど、これ大丈夫なんですかね……。
一応、オリキャスの出演だけが楽しみになってはいるのですけど、「まともな筋書でオリキャスを見せてもらえる」事を楽しみにしているだけに、まだどうなるかわからないとはいえごっそり期待値を削られてしまっている状態です。

[共感]
2018/10/13 ディケイドの悪夢を上回る最悪の展開とは、かつてはドル箱だったニチアサも只でさえ全体的に視聴率が低迷しているだけに下手をすればテレ朝が三行半を行使する可能性を憂慮しています。 by 無限堂
2018/10/09 「巧と草加の十数年越しの和解( ? )」という本来なら燃えるシチュを他の脚本家に書かせる辺り、視聴者が求めるものと制作サイドの思惑とが盛大にズレまくってる印象は否めませんね。白倉P曰く「ジオウはスロースターター」との事ですが、本格的にエンジンが掛かる前に視聴者側が脱落しそうですわ。 by 霧の童話
次を読む: 「【良い点】・今年で50...」 by ざいらす


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