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20世紀少年-本格科学冒険漫画[漫画]の評価: 2018/11/26 by y-kom-y


[友情] [怖い] [考えさせられた] [面白い]
漫画総合点155位8,582作品中総合点71 / 偏差値69.41
漫画平均点637位1,316作品中平均点0.96=良い/74評価
1999年漫画総合点9位229作品中

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2018/11/26 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/この評価を推薦/削除・改善提案/共感コメント送る]
by 評価履歴[良い:0(0%) 普通:0(0%) 悪い:1(100%)] / プロバイダ: 987 ホスト:727 ブラウザ: 8916
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所々納得いかない展開はあったけど、終盤以外はおもしろいと思う。


初めは勝手にミステリーだと思って読んでたけど、ミステリーにしては禁じ手が多い印象を受けた。
ミステリーの鉄則を示したヴァンダイン20則のうちの1,5,9,13,15則に引っかかっている気がするけど、15則が一番引っかかっていると思う。
ミステリー作品だと思って期待しているなら手を出さないほうが良い。

※15則
『事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、
作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない。』

・・・つまり "謎" を仕掛けるからには "謎を解く鍵" も仕掛けなければならない。
・・・でも全部読んでもよくわからない謎が結構あるし、納得いかない設定もある。

だから読み終わった感想としてはミステリー作品ではなかったように思う。



【以下、超ネタバレ (20世紀少年、21世紀少年を通して) 】
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◆クライマックスがどうにも納得いかない。
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・反陽子バクダンの在り処を調査するためにバーチャルアトラクションに入った時、外にいるカンナから中にいるケンジ(子供)に声が届く事、中の万丈目(老人)から外のカンナに声が届くのはまぁ許せる。もともとカンナには超能力があることが本編で描かれているから超能力ってことで許せる。

・でも宇宙特捜隊のバッジの話でケンジは悪者だった件とか、真・予言の書を作ったメンバーにフクベエ・サダキヨ・ヤマネ以外に『4人目』が存在した件は何?それクライマックスでいきなり出す話じゃないよね?いきなり過ぎてポカーンとなった。(というか、本音を言うと中盤でいきなり3人目のヤマネが登場した時も「は?えっ??」ってなったけど、終盤ではないからそれは受け入れられた)

確かに蓋を開けてみれば4人目の名前は序盤から登場してたけど、真・予言の書を作ったメンバーに『4人目がいた』という話はクライマックスまで出てこなかった。キリコさんの回想シーンが初登場だった気がするけど、このタイミングではキリコさんの “見間違い(何らかのトリック)" なのか "現実" なのかははっきりしていないし、それ以降は一切触れられない・・・。種明かしでようやく『あれは現実でした』となっても、存在しないはずの『4人目が存命だった理由』も、存命であることが『生涯隠され続けていた理由』も描かれていない。 (←追記:『4人目が存命だった理由』は最後に描かれてましたね)

(※なぜキリコの回想を最初から信じられないかというと、もともとこの物語は『みんな昔の記憶が曖昧』という設定だから。それを前提に物語展開しているから。そして "ともだち" の記憶を回想できるバーチャル・アトラクションですら『事実』と『虚実』を織り交ぜているから。『人の記憶』はこの作品では疑ってかからないといけないから。)

・あと蝶野刑事とヤマさんの因縁・・・終盤の再開は『蝶野刑事がどう真相に迫るか(ヤマさんとの駆け引き) 』が見せ場だったんじゃないの??なのに、ヤマさん自らチョーさんの死の真相をボロボロと自白していくシーンは何なんだ?と感じた。ヤマさんが『地球滅亡 (or 自分の死) 』を悟って何もかもどうでもよくなっちゃったって事なんだろうけど、証拠品の1つも無く、大した駆け引きも無く、『犯人の自白(諦めの境地) 』でこの話終わりかよ?って思った。これは『動機のない自供(v5則) 』って奴に思えた。


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◆設定が矛盾しちゃったんじゃないか?と思うところがある。
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最後の最後に “コンチ" とかいう新キャラ(秘密基地の仲間設定)を出すのはどうなのよ・・・。それによって矛盾が生じている気がするんだけど・・・。

少年時代にケンジが予言した9人が [ ケンジ/オッチョ/マルオ/ヨシツネ/モンちゃん/ユキジ/ケロヨン/ドンキー/そして "コンチ" ]で、しかも血の大晦日の前に実際にその9人に召集の声かけしていたんなら、少なくとも『誰が9人のメンバーだったかの記憶』はその時点でみんな蘇っているはず。(←これを前提として考える)

・・・ただし序盤では "コンチ" は登場しないから『読者』はフクベエが9人目だと思わされていた。しかし『読者』はともかく当事者たちは声かけの時点で『少年時代に予言した9人』はもうわかっているんだから、『フクベエは少年時代に予言していたメンバーではない(=秘密基地の仲間ではない)』って認識できてたはずだよね?

途中でみんなが『秘密基地にフクベエがいた記憶が無いんだ・・・』って気づき始めるけど、そもそもコンチ(9人目)を招集した時点で『フクベエが秘密基地の仲間ではないこと』はわかるはずだから、このストーリーは成立しなくなるのでは??

コンチが出なければ『少年ケンジが予言した本当の9人目(仲間) 』は謎に包まれたままさらっと流していた(というか疑問にすら思わなかった)。けど9人目(コンチ)を確定させたことでかえって矛盾を生んでしまったように思った。『じゃあ初めからフクベエは9人目(仲間)じゃないってわかるじゃん』って。

ちなみにヤン坊・マー坊も仲間に引き入れようとしたのは、ケロヨン・コンチから応答がなく何とか9人集めようとしたからだよね?・・・だから初めから『フクベエ・ヤン坊・マー坊が予言の9人ではないこと』はみんな認識してたってことになるんじゃないの??


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◆単純に意味がわからないところがある。
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・クライマックスでサダキヨが生きていた理由がよくわからない。中盤でサダキヨは"ともだち"の追手から逃走する際に車を爆破され、翌日『車の中から "焼死体" が発見された』と報道されていたはず。じゃあ『その焼死体は誰だった?あるいはこの報道は何だった?』という話が一切ない。あえて『 “ともだち" はサダキヨじゃない』って事をアピールするために終盤で再登場させたんだろうけど、それにしては経緯の説明なさすぎ。

・もっと振り返ると、序盤でフクベエがビルから落下したのに生きていたのは何でなの?パラシュートでも背負ってたの?ヘリでも飛んでてキャッチしてくれたの?人間が落下したなら本来は落下物の音(衝突音)がするよね?だったら『落ちた』という結果にしろ『実は落ちなかった』という結果にしろケンジが気づくよね??でもその上でケンジは『落ちた』と判断したんだよね?それにケンジにバレないように『死体の偽装』もしたんだよね??・・・それをひっくり返す形でフクベエが中盤まで生きていたのに、トリックの説明が一切無い気がするんだけど。

どっちも大した説明もなく『生きてたんだ!へ?!』って受け入れなきゃいけないの?・・・私はそこまで無垢じゃないや。読み始めの頃はミステリーだと思っていたからか、何にでも理由を求めたくなる。


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色々説明が無いから『謎を解き進める』というより『いきなり真相をぶつけられる』感じがして、ミステリー作品ではないと思った。


[共感]
2018/11/27 検証と考察が的確で素晴らしいと思います。やはりミステリーではないですよね・・・ by 古典主義
次を読む: 「【良い点】続きが気に...」 by 4120


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