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赤と黒の熱情 Passion: 感想(評価/レビュー)[日本映画]



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2019/01/12 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/この評価を推薦/削除・改善提案/共感コメント送る]
by 評価履歴[良い:2150(58%) 普通:738(20%) 悪い:830(22%)] / プロバイダ: 44288 ホスト:44225 ブラウザ: 9177
時代劇の監督として知られる工藤栄一と、脚本家・野沢尚(といっても当時はそこまで名の売れた脚本家ではないかもしれませんが)がタッグを組んだヤクザ映画でしたね。
かつて弟分を殺した男が、その弟分の実妹を守ろうとするシナリオでしたが、果たして尺が足りなかったのかいろいろとわからなくなっていったのか、ひどく散漫な映画だと感じさせられたというか……。
この頃のこういう安い映画って、果たして映画館で見る意味があるのかもわからず、撮り方がドラマと大して変わらないのも妙に印象に残る作品でした。

まあ、陣内孝則が演じる主人公なんですけれど、果たしてシリアスなキャラクターでいきたいのかコミカルなキャラクターでいきたいのかさえ判然としなかったんですよね。
冒頭で結構なハードなシーンが演出された後で、「ショックを受けてしまった妹を助ける為に、彼女が美しい記憶に満たされていた少女だった記憶を上書きする」という療法を行ってだんだんコメディパートになっていくわけですけれど、そのあたりが最終的には一瞬で崩されていく。
というより、「ああ、これコメディ映画なんだ」と思っていたところで畳みかけて来る「それがトリックでした」という強引な展開に加え、観念的でわかりづらい論理。
それに加えて、陣内孝則が不自然に無敵すぎる姿、古尾谷雅人演じるヤクザの親分のちょっとあっけない殺し方など、中盤までは「なかなか面白いなぁ」と思ってあっと言う間に時間が過ぎていったのに、終盤ごろはひたすら肩透かしな展開の連続でした。

仲村トオルの立ち位置の中途半端さもちょっと残念でしたね。
彼は板挟みの立場のはずが、ちょっとどっちにも調子よく取り入っていたら最終的にやられたという印象しかないんですね。
まして、ヒロインに対して取り入ろうとするギャグみたいなシーンが伏線として使われていながらもあまりうまくなかったという問題もあって、死ぬシーンもあんまり「きっかけ」として成立していなかった感じがあります。
コメディからシリアスに切り替えていく為のきっかけである彼があまりにも弱かったのが、この釈然としない終盤戦の理由なのかもしれません。

評価は「普通」です。
北野武の『その男、凶暴につき』の演出力と比べても、この工藤栄一監督の演出ってテレビ向きですよね。
ぶっちゃけ、今となってみるとどこの需要があってDVDになれたのかもよくわからない一作でした。


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日本 公開開始日:1992/04/25(土)

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